

子どもには「夢の世界」がある
子どもをレッスンするうえで、大人が知っておかなければならないこと。 それは 子どもには「夢の世界」がある ということです。 「四分音符」「3度」などの楽典、 季節について学ぶことももちろん大切です。 でも子どもは、 頭で理解する前に、体で感じて吸収する存在。 無意識に一緒に声を出して歌ったり、 音楽が流れると体が勝手に動いたり。 子どもは、自分の内側に湧き上がるものに反応せずにはいられません。 そしてその “体験” があるからこそ、 やがて理論や技術にも自然と向かっていきます。 例えば、ヴァイオリンのボウイングを教えるとき。 「弓を動かすときは、力を入れないように」 と説明するよりも、 「手のひらに、卵が入っているよ。 落とさないように、壊さないように、そ〜っと持ってみて。」 と伝えるだけで、 子どもの吸収力は驚くほど変わります。 子どもは ファンタジーの世界の住人 です。 その世界に存在しながら、字や数字、音楽や絵を学んでいきます。 だから講師には、 子どもの想像力に寄り添って教えていくことが求められる。 レッスンの中でプリンセスごっこをす
東 由香梨
11月6日
