

子どもの成長を“未来から”見つめる
未来が過去を変えるとしたら 〜子どもの成長を“未来から”見つめるという視点〜 「未来が過去を決定し、現在を生成する」少し不思議な言葉ですが、これは“過去が現在をつくる”という一般的な考え方とは逆の発想です。 この言葉が伝えているのは、 未来の自分の在り方が、過去の出来事に新しい意味を与え、今の行動を形づくる ということ。 たとえば、これまで「うまくできなかった」「注意された」と感じていた経験も、未来の目標や夢が明確になった瞬間に、「あの時の努力があったから今がある」と意味が変わります。 未来の自分をどう描くかによって、 過去の出来事の価値は変化していく のです。 音楽の学びも、未来から見つめてみよう レッスンでも、つい「過去の練習量」や「できなかった経験」を基準に、今の成果を判断してしまいがちです。 けれど、子どもの成長は“線”ではなく、“らせん”のように進むもの。 過去を基準に見ると遅く感じる成長も、 未来の姿を描いてそこから逆算して見ると、今の一歩が確かな意味を持ち始めます。 「この子は、どんな音楽を奏でるようになるだろう?」...
東 由香梨
11月1日
