子どもの成長を“未来から”見つめる
- 東 由香梨
- 11月1日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前

未来が過去を変えるとしたら 〜子どもの成長を“未来から”見つめるという視点〜
「未来が過去を決定し、現在を生成する」少し不思議な言葉ですが、これは“過去が現在をつくる”という一般的な考え方とは逆の発想です。
この言葉が伝えているのは、未来の自分の在り方が、過去の出来事に新しい意味を与え、今の行動を形づくるということ。
たとえば、これまで「うまくできなかった」「注意された」と感じていた経験も、未来の目標や夢が明確になった瞬間に、「あの時の努力があったから今がある」と意味が変わります。
未来の自分をどう描くかによって、過去の出来事の価値は変化していくのです。
音楽の学びも、未来から見つめてみよう
レッスンでも、つい「過去の練習量」や「できなかった経験」を基準に、今の成果を判断してしまいがちです。
けれど、子どもの成長は“線”ではなく、“らせん”のように進むもの。
過去を基準に見ると遅く感じる成長も、未来の姿を描いてそこから逆算して見ると、今の一歩が確かな意味を持ち始めます。
「この子は、どんな音楽を奏でるようになるだろう?」
「どんな表情でピアノに向かっている未来が見えるだろう?」
そんなふうに“未来の姿”を思い描くと、今の小さなつまずきさえも、愛おしい過程に感じられます。
指導者と保護者が、未来を共有するということ
子どもの成長を支える私たち大人が、同じ未来を思い描くことはとても大切です。
保護者が「この子らしい音楽を伸ばしてあげたい」と願い、
指導者が「その子の未来に必要な道を一緒に探そう」と思うと、
レッスンの中に自然と一体感が生まれます。
過去にとらわれすぎず、未来の視点から「今」を育てる
その柔軟なまなざしが、子どもたちの可能性をいっそう広げてくれます。
どんな道を歩んでも、未来が過去を優しく書き換えてくれる。
その信頼の中で、子どもも大人も自信を持って進めるような教育環境を、
これからも育てていきます。
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