子どものうちに「夢中になれること」を決められるのか?
- 東 由香梨
- 22 時間前
- 読了時間: 3分

子どものうちに「夢中になれること」を決められるのか?
「やると決めたんだから、やりなさい」
「どうせ、すぐやめるんでしょ」
つい、子どもに言ってしまいがちな言葉。
でも実は、その言葉って自分自身に向けているのかもしれない……と、ふと思うことがあります。
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■ 私が音楽を続けてこられた理由
私はずっと音楽を続けてきました。
でも、子どもの頃の私は「強い意志」で続けたわけではありません。
やらないと怒られるし、かといって夢中で燃えるタイプでもない。
ただ、音楽は嫌いじゃなかったし、なによりピアノの先生が大好きだった。
(練習はほとんどしてなかったのに…笑)
今振り返ると、続けてこられたのは 私の意志の強さではなく、周りのアシスト でした。
モチベーションが下がった時はコンサートに連れて行ってもらって憧れがよみがえったり、
好きな曲を弾かせてもらえたり、
新しい楽器にワクワクしたり。
「楽しい」と思えるタイミングを周りが与えてくれたから、続けられたんだと思います。
もしあの時、
「やりなさい」「自分でやるって決めたんでしょ」
と責められ続けていたら、続けていなかったかもしれません。
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■ 大人になって気づいた「続かないのは悪いことじゃない」
大人になった今も、いろんなことにチャレンジします。
でも、続かないものは続かない。
そんな時、
「根性が足りないからだ」とか
「私は継続が苦手なんだ」とは思わなくなりました。
続けたいなら、
どうやったら楽しく続けられるか?
を考える。
それでもダメなら……やめちゃう。
だって世の中には、たーーーーっくさん、楽しそうなことがあるから。
まずは気軽に「やってみる」だけでいい。
巡り巡って、私は「やっぱり音楽だ」と戻ってくるのかもしれない。
そんな感覚です。
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■ 子どもが「やること」を決めるのは簡単じゃない
だから思うんです。
子どものうちに “夢中になれるもの” を決めるなんて、とても難しい。
そもそも子どもは、まだ世界のほんの一部しか知らないのだから。
そう思うと、子どもにかける言葉も自然と変わってきます。
「なんで続かないの?」ではなく、
「どうしたら楽しくなるかな?」
「別のこともやってみる?」
そんな言葉の方が、子どもの未来を広げてくれる気がします。
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子どもに強い意志を求めすぎなくていいし、
大人の私たちも“続かない自分”を責めすぎなくていい。
楽しさのタイミングがくれば、また自然と戻ってくる。
それが本当に「続くもの」なんだと思います。
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