

子どもに任せる育て方
子どもに任せる育て方 〜“自分で決める”経験が育てる力〜 今回は「子どもに任せる育て方」について考えてみたいと思います。 子どもの中には、次のような2つの考え方を持つタイプがいます。 A. 自分の運命は自分が決めていると思う子 B. 自分の運命は外的な要因で決まっていると思う子 この2つの違いは、子どもの行動やモチベーション、そして幸福度にも大きく関わります。 Bのタイプの子は、どうしても受け身になりやすく、「どうせやっても無駄」「できないと怒られるから仕方なくやる」と感じてしまうことが多いです。 そのため、いくら親や先生がサポートしても、なかなか成果につながらないこともあります。 一方でAのタイプの子は、「自分の行動で周りの世界を変えられる」と感じた時に、驚くほどの集中力と成長を見せます。 実際、「宿題をする・しない」を自分で決めた子どもの方が、 幸福度が高く、ストレスが少なく、人生で成功しやすいという研究結果もあるそうです。 親や先生が「任せること」を難しく感じる理由 とはいえ、子どもに任せるのは勇気のいることです。 親や指導者の中には、こん
東 由香梨
11月1日


「ちょっと知ってる」が子どもの好奇心を動かす
─ 音楽を学ぶ原動力を育てるために ─ 先日読んだ本に、「好奇心を突き動かしつづけるのは知識であり、知識を得るには労力が必要」という言葉がありました。 大人になると、確かにその通りだなと感じますよね。 では、そもそも子どもの好奇心はどのようにして刺激されるのでしょうか? 調べてみたところ、好奇心が最も引き出されるのは “少し知っていること”に出会ったとき だと言われています。 好奇心が湧くのは「知りすぎ」と「知らなすぎ」の間 ・まったく知らないこと → 興味が向きづらい (“何を知らないか”さえ分からない状態) ・全部知っていると思うこと → もう知りたいと思えない その中間、 「これ知ってる!…けど、もっと知りたい!」 となる瞬間に、好奇心は一気に動き出します。 子どもたちは、その好奇心に突き動かされた瞬間に 思っている以上の力を発揮します。 好奇心が音楽の学びを強くする 音楽のレッスンでは、繰り返し練習して技術を身につけることが大切です。 しかしそれと同じくらい、 「もっと知りたい」「やってみたい」 と感じる場面をつくることが、継続の原動力に
東 由香梨
10月29日
