子どもに任せる育て方
- 東 由香梨
- 11月1日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前

子どもに任せる育て方 〜“自分で決める”経験が育てる力〜
今回は「子どもに任せる育て方」について考えてみたいと思います。
子どもの中には、次のような2つの考え方を持つタイプがいます。
A. 自分の運命は自分が決めていると思う子
B. 自分の運命は外的な要因で決まっていると思う子
この2つの違いは、子どもの行動やモチベーション、そして幸福度にも大きく関わります。
Bのタイプの子は、どうしても受け身になりやすく、「どうせやっても無駄」「できないと怒られるから仕方なくやる」と感じてしまうことが多いです。
そのため、いくら親や先生がサポートしても、なかなか成果につながらないこともあります。
一方でAのタイプの子は、「自分の行動で周りの世界を変えられる」と感じた時に、驚くほどの集中力と成長を見せます。
実際、「宿題をする・しない」を自分で決めた子どもの方が、
幸福度が高く、ストレスが少なく、人生で成功しやすいという研究結果もあるそうです。
親や先生が「任せること」を難しく感じる理由
とはいえ、子どもに任せるのは勇気のいることです。
親や指導者の中には、こんな意識を持っている方も多いでしょう。
成功するには、学校の成績が大事
厳しく教えるほど立派に育つ
子どもが間違わないように、しっかり見守らなければいけない
どれも愛情からくる想いですが、この考えにとらわれすぎると、
子どもが「自分で選択した」という経験を積みにくくなってしまいます。
でも本来、子どもをコントロールすることはできませんし、
それを目標にする必要もありません。
“自分で決める”を経験できる場所に
私たち大人の役割は、子どもが自分で考え、行動できるようになるためのサポートをすること。
音楽教室は、その練習場としてとても良い環境です。
たとえば、
「どの曲を練習するか」
「どう練習するか」
「今日はやるか、やらないか」
そうした小さな選択を自分で決めさせてみる。
そして、その結果がどんなものであっても、子ども自身が納得していれば、
それが大切な学びになります。
音楽は、やった分だけ“音”に現れます。
だからこそ、成功も失敗も、すべてが子どもの手応えになります。
「任せる」というのは、子どもが“自分の音”を見つける過程を信じることなのかもしれません。
おわりに
子どもが音楽を“自分の意思で”楽しんでいるかどうか、
その表情や音に耳を傾けてみてください。
自分で決め、自分で感じ、自分で動く。
その積み重ねこそが、将来の成功につながる本当の「自立」なのだと思います。
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