

音楽を続ける力はどうつける?
小さな「できた!」が、音楽を続ける力になる ある日、レッスンで小さな女の子が涙をこぼしました。 思うように弾けず、何度やっても同じところで止まってしまったのです。 けれど先生が「ここまで弾けたね。今日はこの一小節だけを練習しよう」と声をかけると、少しずつ表情が和らぎ、最後には「できた!」と笑顔になりました。 この「できた」の瞬間こそ、子どもにとって大きな宝物です。 小さな一歩の積み重ねが、やがて“続ける力”へと変わっていきます。 音楽を長く続けられる子どもたちに共通しているのは、特別な才能ではありません。 日々の中で、こうした“小さな成功体験”を積み重ねていることです。 そしてその背景には、いつも寄り添ってくれる大人の存在があります。 練習したくない日があっても、「じゃあ一緒に5分だけやろう」と声をかけてくれる人がいることで、子どもは「やってみよう」という気持ちを取り戻せるのです。 ただ楽しいだけでは物足りず、ただ厳しいだけでは苦しくなってしまう。 遊び心のある活動と、努力が実を結んだときの喜び。 その両方を味わえるバランスがあるからこそ、子ども
東 由香梨
11月2日


子どもがピアノ練習を嫌がるのは自然なこと。親ができるサポートとは?
「今日もピアノを練習しない!」「やりなさいって言ってるでしょ!」 気がつけば親子バトルになってしまった…そんな経験はありませんか? 実は、ピアノの練習を嫌がるのは特別なことではなく、どのお子さんにもよくあることなんです。 なぜ子どもは練習を嫌がるの? 子どもが練習を嫌がる背景には、いくつかの理由があります。 成果がすぐに見えないから 同じことを繰り返すのが退屈に感じるから 「できない部分」を何度もやるのがストレスだから 集中できる時間が短いから 大人でも「なかなか結果が出ないダイエット」や「地味な作業」はつい避けたくなりますよね。子どもにとっての練習もそれと同じ。 怠けているわけではなく、成長段階として自然な反応なのです。 では、どうすれば練習を少しでも前向きにできるのでしょうか? ①短時間で区切る 一度に長くやらせるより、5〜10分を数回。 「もう少し弾きたい」と思うくらいで切り上げると効果的です。 ②遊び感覚を取り入れる 「3回間違えずに弾けたらクリア!」「今日はドの音探しゲーム」 遊びの要素を入れると、やらされている感が減ります。 ③成果を
東 由香梨
10月29日
