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音楽を続ける力はどうつける?
- 東 由香梨
- 11月2日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前

小さな「できた!」が、音楽を続ける力になる
ある日、レッスンで小さな女の子が涙をこぼしました。
思うように弾けず、何度やっても同じところで止まってしまったのです。
けれど先生が「ここまで弾けたね。今日はこの一小節だけを練習しよう」と声をかけると、少しずつ表情が和らぎ、最後には「できた!」と笑顔になりました。
この「できた」の瞬間こそ、子どもにとって大きな宝物です。
小さな一歩の積み重ねが、やがて“続ける力”へと変わっていきます。
音楽を長く続けられる子どもたちに共通しているのは、特別な才能ではありません。
日々の中で、こうした“小さな成功体験”を積み重ねていることです。
そしてその背景には、いつも寄り添ってくれる大人の存在があります。
練習したくない日があっても、「じゃあ一緒に5分だけやろう」と声をかけてくれる人がいることで、子どもは「やってみよう」という気持ちを取り戻せるのです。
ただ楽しいだけでは物足りず、ただ厳しいだけでは苦しくなってしまう。
遊び心のある活動と、努力が実を結んだときの喜び。
その両方を味わえるバランスがあるからこそ、子どもは音楽を「続けたいもの」と感じます。
そしてもうひとつ大切なのが、仲間や舞台の存在です。
発表会で人に聴いてもらう喜びや、アンサンブルで音を合わせる楽しさ。
そうした経験は、自分ひとりでは得られない特別な達成感を与えてくれます。
こうして積み重なった一つひとつの体験が、子どもを自然と音楽へと引き戻し、
「やめない力」へと変わっていくのです。
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