

音楽は“想像していい”学びです
「この音、どんな感じがする?」 私たちの教室では、レッスン中によくこんな問いかけをします。 音楽というと、「正しい音」「正しいリズム」を覚える学びだと思われがちです。けれど本来、音楽はとても自由なもの。同じ楽譜を見ても、そこから思い浮かべる景色や気持ちは、人それぞれ違っていいのです。 子どもたちは、音を出す前からすでにたくさんのことを想像しています。 「これは強そうな音かな」「ちょっとドキドキする感じ」「走っているみたい」 それらはすべて、正解・不正解で判断するものではありません。その子の中から自然に生まれた、大切なイメージです。 私たちが大切にしているのは、その想像を“止めないこと”。 「こう弾きなさい」と教える前に、「どう感じた?」と聞く。 そうすることで、子どもは「自分の感じ方を出していいんだ」と安心します。 想像していい、考えていい、感じていい。 この自由さを感じた時、子どもは音楽を“与えられるもの”ではなく、“自分で作るもの”として受け取れるようになります。 もちろん、技術も大切です。 けれど、想像がないまま身につけた技術は、どこか借り
東 由香梨
2月4日


子どもには「夢の世界」がある
子どもをレッスンするうえで、大人が知っておかなければならないこと。 それは 子どもには「夢の世界」がある ということです。 「四分音符」「3度」などの楽典、 季節について学ぶことももちろん大切です。 でも子どもは、 頭で理解する前に、体で感じて吸収する存在。 無意識に一緒に声を出して歌ったり、 音楽が流れると体が勝手に動いたり。 子どもは、自分の内側に湧き上がるものに反応せずにはいられません。 そしてその “体験” があるからこそ、 やがて理論や技術にも自然と向かっていきます。 例えば、ヴァイオリンのボウイングを教えるとき。 「弓を動かすときは、力を入れないように」 と説明するよりも、 「手のひらに、卵が入っているよ。 落とさないように、壊さないように、そ〜っと持ってみて。」 と伝えるだけで、 子どもの吸収力は驚くほど変わります。 子どもは ファンタジーの世界の住人 です。 その世界に存在しながら、字や数字、音楽や絵を学んでいきます。 だから講師には、 子どもの想像力に寄り添って教えていくことが求められる。 レッスンの中でプリンセスごっこをす
東 由香梨
2025年11月6日


「ゴールは同じ」 ─ 子どもたちが進む道は一つじゃない
「ゴールは同じ」 ─ 子どもたちが進む道は一つじゃない 日々レッスンをしていると、「この時期までにこれをやっておかないと…」「この順序で覚えないと後で困る…」と、つい大人が決めた道に沿わせたくなることがあります。 でも、これまで多くの子どもたちを指導してきて強く感じるのは、 どんな道を辿っても 行きたいゴールが同じなら、ちゃんとゴールできる ということです。 子ども一人ひとり、学び方が違う ・ 1から順にコツコツ積み上げる子 ・ 興味があるところを飛び飛びで学び、あとから穴を埋める子 ・ まずは難しいことに挑戦し、後で基礎に戻って整えていく子 みんなバラバラのルートを歩いているように見えても、 向かっている方向は同じ。 怖いのは、 大人の決めた一本道しか与えず、 行きたい場所に辿り着けなくしてしまうこと。 ゴールを決めるのは子ども自身 「これをするにはこうじゃないとおかしい」 「基礎ができていないと変だから」 そんな言葉で子どもが選べるはずの未来を、 知らないうちに狭めてしまっていないでしょうか? どんな音楽を求めるのかは、本来自由なもの。 子ど
東 由香梨
2025年10月29日


楽譜を読めるようになる必要があるか?
「楽譜を読めるようになる必要があるか?」 この答えは、目的によって変わります。 以下、目的別で解説しますね。 【クラシック音楽を演奏したい場合】 楽譜は読めたほうが絶対に良いです。楽譜は「音楽の設計図」です。 特にクラシックは楽譜が細かく指示されていて、読めないと再現できない部分が多いです。 【ポップスを演奏したり、趣味で楽しむ場合】 この場合においては、絶対ではありません。 読めると便利という程度。耳で聴いてコピーする「耳コピ」で楽しむ人も多く、楽譜が読めなくてもある程度できます。 楽譜ではなくて、コード譜(C、G7、Amなど)や簡単なメロディ譜を読めるだけで世界が広がります。 ただ、譜面があれば、自分の好きな曲を自由に弾いたり、アレンジしたりする事も可能になります。 子どもがやりたい曲がクラシックなのか?ポップスなのか?によって楽譜の読み方も変わります。 「読めないとダメ」なのではなく、「読めなくてもできる事はたくさんあるけれど、読めると便利」 と捉えてください。 何年経っても「まだ楽譜が読めない」とヤキモキされる保護者もいらっしゃいますが、
東 由香梨
2025年10月29日


子どもがピアノ練習を嫌がるのは自然なこと。親ができるサポートとは?
「今日もピアノを練習しない!」「やりなさいって言ってるでしょ!」 気がつけば親子バトルになってしまった…そんな経験はありませんか? 実は、ピアノの練習を嫌がるのは特別なことではなく、どのお子さんにもよくあることなんです。 なぜ子どもは練習を嫌がるの? 子どもが練習を嫌がる背景には、いくつかの理由があります。 成果がすぐに見えないから 同じことを繰り返すのが退屈に感じるから 「できない部分」を何度もやるのがストレスだから 集中できる時間が短いから 大人でも「なかなか結果が出ないダイエット」や「地味な作業」はつい避けたくなりますよね。子どもにとっての練習もそれと同じ。 怠けているわけではなく、成長段階として自然な反応なのです。 では、どうすれば練習を少しでも前向きにできるのでしょうか? ①短時間で区切る 一度に長くやらせるより、5〜10分を数回。 「もう少し弾きたい」と思うくらいで切り上げると効果的です。 ②遊び感覚を取り入れる 「3回間違えずに弾けたらクリア!」「今日はドの音探しゲーム」 遊びの要素を入れると、やらされている感が減ります。 ③成果を
東 由香梨
2025年10月29日
